【BPOコラム】BPOとは ~委託対象業務で差が付く~ その2
その1の振り返り、BPOの委託範囲を決めるには、まず業務プロセスの可視化が重要というところで終わりました。では可視化された後にどのように委託範囲を決めれば良いのかを進めて行きます。
そこで、重要なのはできるだけ広い範囲、プロセスで委託すること。広範囲なプロセスであれば委託先に残る業務は少なくなり負担が減り、メリットを享受できます。ここで検討するポイントは「INPUT情報」です。業務は必ずINPUT情報があり、処理、OUTPUTと流れますがそのINPUT情報が如何にスムーズに入手できるかが委託範囲を決める判断基準の一つとなります。極力手を掛けることなくBPOベンダーに情報を渡すことがどのプロセスにあるのか、また従来の方法ではなくINPUT情報の収集をシステム化することも検討の余地があります。
最後に広い業務範囲を委託できるBPOベンダーの選び方に触れます。最も簡単に判断付くのはBPOベンダーが提案する前にどの程度の情報収集をお客様に依頼するかが一つのポイントです。
多くのBPOベンダーはより標準的な処理方法で多くのクライアントを確保したいと考えますのであまり情報収集しないでそのBPOベンダーの標準サービスを提案します。価格も低く抑えられています。これに対し、各処理要素について、お客様に回答を求めるBPOベンダーは、自社に処理ノウハウ、経験があるか、処理工数はどの程度掛かるのか、品質管理で抑えるポイントはどこかなど的確に判断しているケースが多いと思われます。また、外部委託すると処理手順が不明となる懸念に対し、しっかりとしたマニュアル等の提供により担保を図ることのできるのもポイントです。
広範囲に業務プロセスを委託することができれば負荷軽減、コスト削減、業務安定化のメリットを十分に享受でき、ビジネス促進のためにコア業務により集中することが可能となります。
当社のBPOサービスは財務会計、給与計算、年末調整をメインとしており、特に給与計算については、次の特徴を持っています。
・システムに依存せず、数多くのアプリケーションに対する実績がある
・現状の給与制度を変更することなく、すべてカスタマイズ可能
・幅広い業界、業種の実績があり業界独自の処理方法を理解している
・外国人固有の処理方法を理解している
更に社会保険労務士との連携により、法対応上の課題を抽出し、改善することも可能であり、またIPOに向けた課題抽出、対応も可能となっています。
BPOベンダー選定のひとつに加えていただければ幸いです。